国際結婚して住む場所は日本!結婚後日本を選んだ10の理由

国際結婚をしたカップルにとって結婚後どちらの国に住むか、相手や家族にとっても大切な問題ですよね。
どちらの国が住みやすいのか、より幸せに暮らせるのか、長い結婚生活を支える上で居住環境は優先事項の一つと言えます。

 

ほとんどのカップルは結婚する前に話し合って解決し、生活基盤がどちらにあったかで決まるケースが多いようです。
生活基盤が日本にあってもなくても、日本を居住地に選ぶ国際結婚カップルも増えています。
昨今の日本贔屓の外国人増加と関係しているのでしょうか?2人が日本に住むことを選んだ理由はどこにあるのでしょうか?

 

国際カップルが日本に住むことの長所に焦点をあて、その秘密をさぐってまいりましょう。

 

1.相手が日本に住んでいたから

相手と知り合ったのが日本で、相手が既に日本で留学や就職していた場合は、相手も日本語が話せたり日本の文化や習慣に馴染んでいる場合が多く、生活基盤を日本で築くのにほとんど問題はありません。
そんな外国人パートナーなら日本の友人も多いでしょうし、日本人とのコミュニケーションもスムーズにでき、ホームシックに陥るリスクも少ないでしょう。
さらに、相手が既に日本で生活基盤を築いていたなら、これほど理想的な国際結婚はないと言えるかもしれません。

 

2.相手が日本を好きだから

世界中で日本ブームが起きるなど、日本好きな外国人が増え来日外国人も増加の一途をたどっています。

日本が好きだから日本に住みたいために日本人女性と結婚したという、本末転倒ケースも少なくないほど日本ラブな外国人が多いのです。

日本が好きな理由は人によって様々ですが、その好きな分野をさらに追及したり、楽しんだりしたいために日本に住むことを決意する国際結婚カップルも多々いるようです。

ただ、「好き」と「実際生活する」とのギャップは大きく、住んでみて初めて実感する「失望」も多々あるので、その辺の事情は別の記事でご紹介します。

 

3.相手が日本での就職を希望したから

相手の国が失業率が高く就職しにくいため、外国人採用が増えている日本で就職を希望したり、日本の方が給料が高いため日本での就職を希望するケースも多いようです。

相手が日本に留学していた場合、特に有名大学や国立大学などでディプロムを取得した場合は、日本での就職に有利に働くため、正規採用の可能性も十分あります。語学留学で日本語が十分話せたり、専門分野の留学で日本の仕事のノウハウを学んだりすれば、就職率もアップします。

ただ、日本語が話せない場合は、就職は難しいでしょう。

 

4.自分が日本に住みたいから

特に外国に興味があったわけではなく、結婚したい相手がたまたま外国人だったとか、相手と日本で知り合った場合などは、日本人パートナーは日本でこのまま暮らしたいと思う人もいます。

日本が一番いい国と感じる愛国的な日本人から、英語や相手の国の外国語も十分に話せないため、長年住み慣れた日本でしか暮らせない、外国が怖いという閉鎖的な日本人までその理由はまちまちです。

相手が自分の意向を汲んで日本で一緒に暮らすのを厭わない場合は、夫婦の軋轢も少なく日本生活を楽しめると思います。

 

5.自分の親が日本に住んで欲しいから

日本人パートナーが日本の両親との結びつきが強く、国際結婚をしても子どもに日本に残って欲しいと思っている家庭も少なくありません。

また親が高齢や病弱だったり、親の家業を手伝う必要がある場合は、外国人の相手に日本の家庭に入ってもらい親の世話をしたり、日本での家業や事業を一緒に手伝ってもらうというケースもあります。

相手が外国に残した家族と離れて暮らしても差し支えなければ、問題なく進みますが、相手にも家族や友人もいることですので、時々相手国にも里帰りするなど、双方の交流は平等を心がけることが大事です。

 

6.医療制度が日本の方がいいから

アメリカなどでは医療費がかなり高く、特に年をとるとその自責払いと高額が負担になるため、日本の医療制度を有難がる国際結婚カップルもいます。また先進国のフランスでも、医療保険制度は整っているものの、通院システムが不便で1つの病気に複数の病院を転々としなければならなかったり、薬は病院で処方してくれない、医療技術も遅れていいたりと、日本の医療制度に憧れる日仏カップルも多いのが実情です。

日本では子供の医療費は15歳まで無料ですし、出産一時金や高額療養費も保険でかなり戻ってきます。

国民健康保険と国民年金に加入する必要がありますが、保険料の支払い額も少なく外国人には暮らしやすい国と言えます。

 

7.教育制度、子育ての環境は日本の方がいいから

子供の誘拐が多い欧米では、アメリカのようにスクールバスが必要だったり、フランスのように親の送り迎えが必須といった安全対策がとられますが、日本ではそんな心配はほぼ皆無で、子供同士で通学できたり、放課後は子供たちだけで屋外で遊べる環境など、外国では考えられない安全な環境が整っているため、日本は子育てに理想的な国と言えるでしょう。

日本の外国人学校に通う国際カップルには、補助金も出たりと至れり尽くせりです。学費も公立校なら低額ですみ問題ありません。

外国人が増え、沢山の外人やハーフタレントがTVなどでも活躍する昨今は、ハーフの子供も珍しくなくいじめや好奇の目で見られるといった弊害もほぼ皆無となっています。

 

8.日本は気候もよく治安もいいから

昔イスラエルの名将ダヤン将軍が日本を訪れた時、「日本には水と安全がある」と日本を称えました。相手の出身国にもよりますが、日本の気候と治安は世界最高レベルで暮らしやすいと世界的に評価を受けています。

年中穏やかで四季があり、夏は暑いですが、電車でも駅でも、どこでも冷房が完備され暑いと感じる時間と空間はかなり少ないので、冷房の少ない外国に比べ過ごしやすいと言えます。

 

ただ、地震、台風といった日本ならではの自然災害はありますが、多くの日本人がそうであるように、外国人パートナーも慣れれば苦にならないようです。

 

9.日本の物価が安く食事も美味しいから

日本の物価は高いイメージがありますが、先進国の欧米と比べても付加価値税はダントツに低いため、実は物価は安い方なのです。

施設も最高レベルで、世界でも群を抜く一流のサービスは高く評価され、そのサービス費を考慮しても物価は安いと感じられます。都市部ではどの国も共通して家賃は割高ですが、最近の日本は外国人向けの賃貸物件も増え、昔に比べ外国人が暮らしにくい住宅条件はなくなってきています。

 

食事も安くて美味しく、チェーン店の料理さえ一流に映るほど、グルメ大国日本の名は世界に知れ渡っています。世界各国、日本全国のグルメがいつでもどこでも手軽な値段でいただけるので、外国人パートナーも味のホームシックになることはなく、自国以上にグルメライフは約束されているでしょう。

 

10.相手国に住んでみたけど馴染めないから

国際カップルの多くは、実際相手の国に住んだ経験があります。相手国に順応できる日本人もいれば、うまく適応できず精神的に情緒不安定になり日本に帰国する人もいます。

そんな帰国組国際カップルの場合は、相手が日本を好きで日本に順応し易いタイプであれば、日本で暮らすのが一番の解決策と言えるでしょう。

 

ただ、既に相手国に住んでからの帰国は生活基盤を日本に移すため、就職や生活費の工面など、帰国に伴う問題が発生するので帰国前に慎重な対策と検討が必要です。

 

まとめ

以上のように、国際結婚したカップルが日本に住むことを選んだ理由はいろいろあります。

相手国や第3国に住むという選択肢を蹴って日本を選んだのは、やはり日本の良さを実感しているからに他なりません。

ただ、どの国も「住めば都」である反面、住んでみて初めて見える欠点もあります。日本への憧れだけで住んでみると思いもよらぬ落とし穴や障害にぶつかるリスクもあります。特に生活基盤が安定しないカップルの場合は、最初から移住と意気込まないで、「長期滞在」という立場で実験的に日本に住んでみるのも賢明な選択かもしれません。

どの国に住むにせよ、日々試行錯誤しながら模索して、2人がより幸せに暮らせる国を見つけていけばいいのではないでしょうか。