国際結婚カップルのプロポーズ方法!

恋愛から結婚へという流れの中で大切な決め手となるのがプロポーズ。

結婚式は神や親族の前でオフィシャルに永遠の愛を誓う儀式ですが、プロポーズはその決意をプライベートな場所で最初に相手に示す重要な儀式です。

 

結婚という制度に縛られないカップルも増加する中、プロポーズの重要性や頻度はどう変化しているのでしょうか?プロポーズのタイミングや理想の場所は国によって違うのでしょうか?

 

国際結婚ならではのプロポーズ事情を比較考察してまいりましょう。

1. プロポーズの重要性

日本などのアジア国ではまだ結婚制度に重きを置く国が多いですが、ヨーロッパでは結婚しない同棲婚や事実婚が増え、結婚組より上回る勢いです。

そのため、ヨーロッパ人と国際結婚したカップルはアジア人やアメリカ人と結婚したカップルに比べ、プロポーズに無縁だったり、プロポーズを重視しないカップルも多く見受けられます。

 

フランスでは1999年に「民事連帯契約/パックス」、オランダでは1998年に「登録パートナー制度」といった、法的に夫婦と同等の権利がある事実婚が多いため、結婚を決めるプロポーズもその流れから「結婚しようか」みたいなシンプルモードになるようです。またフランス、イタリア、スペインなどのカトリック国では、宗教のしがらみを嫌う若者も多く、イベント的なプロポーズに重きを置いていないようです。

 

一方お祭り好きなアメリカ人はプロポーズを大切な「イベント」としてとらえ、一生忘れられない思い出になるようなサプライズプロポーズが人気です。

2. プロポーズの決め手

「プロポーズの決め手」とは言い換えれば「結婚の決め手」とも言えます。

 

国際結婚の場合、言葉や文化の違いといった障壁も多いですから、その壁をクリアできるかが重要な決め手の一つになります。
どちらの国に生活基盤を置くにしろ、相手の国を好きか、宗教・文化・習慣の違いが苦にならないか、経済的な問題はないかなどは、どのカップルにも共通する不可欠な判断材料です。

 

一般に男性より女性の方が「プロポーズ=結婚の決意」を望む傾向があるようですが、その理由は子供を産むタイムリミットがあるためです。
そのため「家族を持つこと=家庭を築く」という願望が芽生えた時、男性からでも女性からでもプロポーズをほのめかす傾向が強いようです。

ただし、その決め手となる最大の関門は、「長期的な経済的安定」を約束できるかにかかっているでしょう。

3. プロポーズのタイミング

結婚を決めたらいつプロポーズするのか、プロポーズする側(多くは男性)にとってはそのタイミングに悩む人が多いようです。男性の中には仕事盛りの20~30代を独身で過ごしたがり、結婚は40才になってからと考える人も多いようですが、出産リミットのある女性から「子供が欲しい」と言われれば、それがプロポーズのタイミングになるケースもあるようです。

 

女性が相手のプロポーズを待ち望んでいる場合は、相手の男性を家族に紹介したり、子供が生まれた兄妹に合わせるなど、「家庭」の良さをアピールすることで相手の結婚願望を刺激し、プロポーズの言葉を聞ける日がくるかもしれません。

 

欧米では2月14日のバレンタインデーには、女性からでなく男性からプレゼントをあげるため、アメリカではこの日にプロポーズする男性も多いそうです。

他にも、「クリスマス」「彼女の誕生日」「初めて出会った日」「付き合い始めた日」といった記念日にこだわる人や、責任感の強い人は「貯金がXX円貯まったら」「昇進したら」「新居を建てたら」と節目をプロポーズする日に自ら設定する人もいるようです。

4. プロポーズの場所

プロポーズするのは男性が一般的ですが、プロポーズを決めたらどこでするのか、彼女を喜ばせるシチュエーションをあれこれと模索します。

プロポーズを成功させる最大の鍵は場所とシチュエーションにあると言っても過言ではないほど、女性はそこにこだわります。

 

女性のタイプにもよりますが、彼女が非日常的でドラマチックな演出を好む場合は、彼女の母国以外のロマンチックな海外を選ぶ方法もあります。

彼女が好きな国が一番ですが、ロマンチックな情景として人気なのが、ヨーロッパのパリやローマといった芸術都市、オランダのチューリップやスペインのひまわり畑、プロバンスのラベンダー畑など花に囲まれたメルヘンな場所、アメリカやオセアニアの大自然の中といったダイナミックな選択も彼女を喜ばせるに十分でしょう。

 

そんな遠くまで足を運ばなくてもドラマチックな場所はいくらでもあります。

高級レストラン、高級ホテルのスイートルーム、旅行先の絶景ポイント、ドライブ帰りの夜景スポット、人気テーマパーク、美術館・博物館などなど、非日常な場所設定はいくらでもあるので、相手の好みを吟味しながら選ぶといいでしょう。

 

欧州の女性にはプロポーズに特別なこだわりがなく、平凡なプロポーズでいいという女性が多いのですが、その場合は2人の思い出の場所や、静かな海辺や野山など、自然にさらりとプロポーズできる環境で十分通用します。

また2人でくつろげる自宅でさりげなく、というのも意外と地味に成功するパターンです。どんな場所を選ぶにせよ、大切なのは「特別な雰囲気」をいかに創り出すかということです。

5. プロポーズの必須アイテム

国際結婚でもプロポーズに必須となるアイテムは世界共通で指輪です。
シンプルな結婚指輪とは違い日本で言う婚約指輪のことで、宝石があしらわれたものになります。

 

ダイヤモンドは世界共通の人気ジュエリーですが、女性の誕生石や女性の好きな宝石がついたもの、ブランドもののデザイナー指輪を選ぶケースもあるようです 。

厳選した指輪を携え、プロポーズに選んだ場所、シチュエーションで「箱パカ」というドラマを演出すれば彼女のハートを鷲掴みすることでしょう。

 

他に花束も指輪とセットで、というパターンが多いですが、花も情熱的な薔薇の花束以外にも、ロマンチックなアレンジフラワーやフラワーボックスも近年人気となっています。

 

事実婚から結婚へというパターンの多いヨーロッパでは、指輪以外にペンダントやイヤリングも人気アイテムとなっています。逆に女性から男性へ腕時計を贈るというパターンもあるようです。

6. 各国のサプライズプロポーズ

近年世界中で流行っているサプライズプロポーズは、各国で個性の異なる工夫を凝らした演出が人気となっています。

サプライズが好きなアメリカ人は、家族や友人を巻き込んだフラッシュモブ、スポーツの試合中に大観衆の前で行うプロポーズ、新聞広告によるプロポーズなど、ロマンチックでインパクトのあるプロポーズが人気です。

 

また韓国では、天井いっぱいにバルーンを浮かべたり、壁に飾り付けをしたりして部屋を華やかにした演出を施したり、街頭モニターに愛のメッセージを映し出す、夜中に彼女のもとに突然現れ大きな花束とともにプロポーズといった、まるでドラマのような演出をする人もいるようです。

 

「一生の思い出に残るプロポーズ」を考えている人が多い台湾では、人前でプロポーズすることを厭わず、
会社の同僚や友人に集まってもらい、そこに彼女を呼び出してみんなが見ている中プロポーズするのは普通なのだそうです。

 

シャイな日本人は人前でプロポーズすることに躊躇しますが、あるアンケートによると、サプライズプロポーズをされて「嬉しかった」と回答した女性の割合は90%にも上り、喜ぶ女性が多いことがわかります。

 

よくあるサプライズは以下のようなものがあります。

1.飛行機、船、車などの乗り物にプロポーズのメッセージを書いた旗をたなびかせる

2.誕生日プレゼントに婚約指輪をしのばせる

3.レストランを貸し切り、店のスタッフに演出を協力してもらう

4.手紙と共に婚姻届をプレゼントする

5.料理、砂浜、掲示板などにプロポーズの言葉を書く

などなど、挙げればキリがないほどアイデアは無限に続きます。

 

どんなサプライズプロポーズであれ、相手を感動させ相手のイエスをもらうために大切なのは、

1.一生の思い出になる演出をすること

2.背伸びしすぎず身の丈にあった演出をすること

3.自分の素直な気持ちをはっきり伝える演出であること

です。

7. まとめ

求愛のセレモニーとして昔も今も女性に支持され続けているプロポーズですが、女性がプロポーズされたい理由は、その行動に男性の誠意のこもった愛を感じるからではないでしょうか?

 

プロポーズのタイミング、場所、アイテム、サプライズなど、男性にとっては面倒なイベントですが、大切なのは「誠実で真剣な愛」をどれだけうまく伝えるかに尽きます。

派手でも地味でもどんなプロポーズであれ、「真実の愛」はきっと相手の心を動かすことしょう。