「夫・妻は外国人」と答えると、よく言われること10選

国際結婚が近年増えている日本でもまだまだ国際カップルは珍しく、好奇心の目で見られ周囲の日本人から様々な質問をされたり、お節介とも言える細かいチェックが入ります!

 

夫や妻が外国人というケースが多い外国では決して起こり得ない、島国日本の国民が興味深々でツッこんでくる、国際カップルへのよくある疑問や間違った常識はどんなものがあるのでしょうか?

 

1.「夫は外国人」の場合

(1) ご主人は優しいでしょ!

夫が欧米人の場合は、欧米人男性は愛情豊かで女性に優しいレディファーストだと思われていて、「優しくていいわね」「愛情をはっきり表現してくれる」と羨ましがられます。

 

また、欧米人は「男女平等」の教育が小さい時からしみついているので、「家事とかやってくれそう」「子育てに協力的」といったイメージがあり、日本人男性に不足しがちな「家庭を大事にする平等主義」が備わっている欧米人男性を夫に持つ妻は、羨望のまなざしで見られがちです。

 

しかし実際は、全ての欧米人がそうとは限りません。欧米人のレディファーストは騎士道に由来する「国民性」「日常的生活習慣」のようなもので、レディファーストだからと言って「日本人男性より優しい」とは限らないのです。

 

男女平等観念も、外国人夫が欧米に住んでる時は自然に受け入れていたものの、日本に住むと仕事環境も変わり、「家事・子育ては妻任せ」という日本男児的なライフスタイルにシフトしがちです。優しい男性かどうかは日本人も外国人も「人によりけり」なのです。

 

(2) どこで知り合ったの?

これは日本人同士のカップルでも同じように質問される事案でしょう。
国際結婚の場合はその出会いがさらに限られ偶然性も高くなるため、運命の出会いのようなロマンチックなイメージを掻き立てられます。

 

そんな偶然の出会いから恋の発展には誰もが興味をそそられ、日本人だけでなく外国人夫の周囲の外国人からも質問されてしまうのです。
友人が未婚だったりすれば、自分の出会いの参考にしたいためにそんな質問をしてくることもあるでしょう。

 

(3) 日本人男性じゃだめなの?

ダメというわけではないのです。知り合って気が合って結婚したのがたまたま外国人男性だったという女性がほとんどだと思います。

確かに「外国人がいい」といった外国かぶれの女性もいるかもしれませんが、それは「ハンサムがいい」「背の高い人がいい」といった類の個人の好みになるので、他人が介入することではありません。

 

日本人男性の方がいいのに、、、と外国人夫を拒絶されたらそれは余計なお節介になりますね。

 

(4) 両親は反対しなかった?

外国人だからといって両親が結婚に反対する場合は、両親がアジア近隣諸国やアフリカに対して未だ根強い人種差別的な感情を持っていたり、欧米人に反感を持っていることがあります。
また言葉が話せないというのも、家族になる両親としてはコミュニケーションがうまくできず寂しいものがあるのでしょう。

 

日本人同士の結婚でも相手の条件によって反対が生じることはあるように、外国人だからといって反対するかどうかもまた、相手の条件によると思います。
外国人夫にちゃんとした仕事があって収入は安定しているかどうかなど、条件によって普通の結婚と同じような親のチェックは入ることでしょう。

 

ただ、日本人女性が外国人男性と結婚する時に両親が心配するのは「娘が遠くに行くのではないか」「娘と簡単に会えなくなるのではないか」という不安が一番だと思います。

 

周りから「両親は反対しなかた?」という質問をされるのも、その真意は「両親はさみしくないかしら?」という両親への気遣いが含まれているのではないでしょうか。

 

(5) 赤ちゃんは可愛いでしょうね

それはどのカップルの赤ちゃんも同じく可愛いです。ただハーフというとTVでよく見るハーフタレントのように「美形」を想像してしまいがちですが、ハーフでも日本人的な顔だったり、両親が普通の顔なら普通のハーフが生まれます。

 

日本人夫婦の赤ちゃんでも親が美形同士ならきっと言われる賛辞でしょう。
ハーフだからといって周りからそう言われても、それは褒め言葉と有難く受け取り、可愛いハーフの子どもを期待されるプレッシャーを感じる必要はないのです。

 

(6) 料理はどうしてるの?

国際カップルの場合、食べ慣れた料理が違うため日々の食事に興味を持つ人がいます。
特に日本人妻が作る日本の家庭料理を、外国人がちゃんと食べれるのか心配する人がいるようです。

 

基本的に日本人女性と結婚する外国人男性は、既に日本食が好きだったり和食に馴染みのある人が多く、家庭でも和食に全く抵抗はありません。
ただ、食事のバランスをとるのが上手な日本人妻は、時々相手の好みの洋食や相手の母国の家庭料理などを作って、食事が偏らないよう気を付けているようです。

 

また、日本の家庭料理は全般に醤油を使うため、毎日醤油味しかしないという不服も外国人夫側からあり、日本人妻の知らないところで「醤油偏向型」の食事になっていることもありますから注意して下さいね。

 

2.「妻は外国人」の場合

(1) きれいな奥さんでうらやましい!

外人女性が全て綺麗なわけではありませんが、欧米人女性というと美人のイメージが強いようです。

 

特に肌が白く眼がぱっちりで、スタイルがよくグラマーで妖艶だったりと、外見的な要素で羨望的なまなざしを向けられますが、その一方で欧米人妻が「優しい奥さん」というイメージはほとんど抱かれないようです。

 

(2) 尻に敷かれないようにね!

日本人男性が国際結婚の相手に選ぶ率の多い中国人女性は恐妻家が多いので、そんな質問も投げかけられるのでしょう。

また欧米人女性は「男女平等」が当たり前なので、女性が「平等」を謳うこと自体が日本人男性からすると「女性優位」に映り、脅威に感じてしまいがちです。

 

そのため周囲の日本人は、外国人女性と結婚した日本人男性に対して「フェミニスト→女性に優しい→女性を甘やかす→カカア天下になる」と勝手に方程式化してしまうのです。

 

ただ、この質問をする日本人の真意は、「外国人女性と結婚しても日本男児の誇りと心構えは捨てないように」「外国人妻から外国的な考えにすっかり洗脳されないように」という、強い外国人女性を娶った男性への勇気づけであり励ましなのです。

 

(3) 奥さんの料理は上手?

余計なお世話ですよね。
「浮気されないために旦那の胃袋を掴め」とは日本でしか通用しない金言です。
例えば欧米諸国では妻の手料理が上手であることは夫婦円満の秘訣では全くないのです。欧米では女性は家庭の役割の中で、「料理を作る人」に位置づけられてはいないからです。

 

世界で日本人妻ほど家庭の食事に気を使い料理が上手な妻はいないと言われるほど、日本人女性の手料理は定評があります。そのレベルと比べて、料理に重きを置かない欧米人妻を比較するのは無理があります。

 

とは言え、料理の上手下手も国籍ではなく人によりますから、「奥さんの料理は上手?」は日本人同士のカップルでも聞かれる質問でもあります。

ただ、「奥さんは料理する側」という位置付けがない欧米人がその質問をされたら、なんでそんな質問するのか不思議がると思います。横で外国人妻がその質問を耳にすれば「なんで旦那は上手?と聞かないの?」と不審がられるでしょう。

 

(4) あっちの方は大丈夫?

あっちとは夜の生活のことです。大丈夫?とは日本人男性のスタミナの持続を心配しているのです。

外国人女性、特に性産業の盛んな一部のアジア諸国にエロい妄想を抱いたり、スウェーデン発祥のフリーXXXを間違って解釈し欧米人は性に開放的というイメージがある日本人は、淡泊な日本人男性が外国人女性のスタミナについていけるのか心配しているのです。
他人の寝床を心配するなんて全くもって余計なお世話ですね。

 

確かに、日本人女性に比べて外国人女性は夫婦生活の中で愛情確認を大切にしますから、日々の生活の中でもハグしたりボディタッチしたりと、愛の言葉を添えて愛情をダイレクトに示すことが不可欠なのです。
日常でのハグやキスに慣れない日本人男性は、外国人妻に対して人一倍努力が必要と言えるでしょう。

 

3.まとめ

「夫や妻が外国人」の国際カップルに対する世論の反応を見ても、世界でグローバル化が進む現在において日本はまだまだ外国と日本との間に線引きをする島国根性が抜けないようですね。

 

そんな集団主義が日本のいいところでもありますが、国際カップルを参考にしながらいい意味での個人主義も見習っていけば、外国人とも調和のとれた関係性が築けていけるのではないでしょうか。

 

国際カップルも周囲の好奇の目や疑問をマイナスにとらえず、国際貢献の一環として日本人に理解を広げるという役割を担っていると考えれば、日々の生活もより楽しくなることでしょう。