国際結婚カップルが日本で挙式するときの注意は?

はじめに

日本で挙式するときのポイント!

それではさっそく各論に移りましょう。国際結婚カップルが日本で挙式するときは和婚であるかそうでないかに関わらず以下の6つのポイントに意識するようにしましょう。

 

①テーマを決める

これは国際結婚以外でも当てはまり得ることですがまずはテーマを決めましょう。言い換えれば挙式スタイルを指すのですが和婚にするか、洋婚にするか、それかその他の方式を採用するかなどといったものからどのように楽しんでもらうか、どのような雰囲気にしたいか、余興を入れるか否かなど、考えることは山積みです。一度テーマが決まるとその後の段取りがとりやすくなるのでここは大変大事なステップと言っても過言ではありません。また、お互いに行いやすいように独自にアレンジするのもいいでしょう。なお、和婚の場合については次項で詳しく解説します。

 

②和婚なら人前式を推奨

冒頭でも述べたように、和婚は外国人の間で実は支持が広くなっている挙式スタイルになっていますが、神前式や仏前式については宗教の関係などでハードルが大変高くなっています。ですから、和婚で挙式する場合は宗教的な要素が比較的に薄い人前式を推奨します。また、人前式の場合はアレンジがしやすいというところもあり、例えば近いの言葉についてはそれぞれの言語で行ったり、水合わせの儀については海外から水をもちよりにくいという事情を踏まえて故郷の酒を使って酒合わせに変えるということなどができます。

 

③余興はなくてもいい

通常、日本の結婚式に余興はつきものであることが多いですがこの場合は無理して入れなくてもいいです。むしろ、国際結婚の場合は余興は行わない方がいいくらいと言っても過言ではありません。特にパートナー側の親族ははるばる海を渡って日本に来ているわけですからそれだけでも疲労になりますし、そこにさらに余興が加わるとせっかくのハレの日なのに疲れが勝って結婚式を楽しく過ごすことにはつながりません。ですから余興は行わずにゆっくり休ませるのがこの場合はベストな選択肢と言えるでしょう。

 

④プレゼントに花束は避けるべし

結婚式でよく花束をプレゼントしているシーンを思い浮かべますし、ドラマなどでもよく見かけるシーンですが国際結婚の場合は花束は絶対に差し上げないでください。これは何故かというと受け取っても母国に持って帰ることが税関法によってほぼ不可能なためです。つまり、はじめから花を持ち出すことができないにも関わらず花束をもらったとすれば結局は捨てるためにもらっているようなものになります。ですからここは他のプレゼントを用いることに意識することにしましょう。

 

⑤バイリンガルの徹底

国際結婚という性格上、カップルに限らずゲストもまた複数の国の人たちが参加することになります。そのため、当然ではありますが日本語がそもそも通じないという人も多く参加することになります。ですから司会は複数言語ができる人を配置するなど、結婚式の言語環境によく配慮するようにしましょう。また、必要に応じて通訳要員を複数人配置するということも可能でしょう。そうするとゲスト同士の会話でお互いに通じないときなどに役に立ちます。そして、業者に委託することの多いプロフィールビデオですがここでは2言語を使うことになるので自作を推奨します。多くの場合、業者はこれに対応できないためです。

 

⑥相手国の文化や風習などへの配慮

最後に、相手国の文化や風習などに配慮しましょう。これはとりわけ披露宴の料理に最も関わってきます。例えばパートナーの宗教で食べられないもの(ムスリムなのでハラルでなければいきない、ユダヤ教なのでコーシェルでなければいけない、など)があればそれは入れるべきではありません。他に、せっかくの国際結婚式なのですからパートナーの国の名物を取り入れてもらうということも可能でしょう。その点についてどれだけアレンジが可能かは会場探しと併せてチェックするようにしましょう。

おわりに

以上、国際結婚カップルが日本で挙式する場合の注意点とポイントについて紹介させていただきましたが、ここで鍵を握るのは如何にゲストを疲れさせず、気軽に楽しんでもらえるようにアレンジするか、というところでしょう。