国際結婚の披露宴のやり方

はじめに

国際結婚をいざ実行に移すとなると恐らく戸惑うことだらけではないでしょうか?それもそのはず、仮に日本でやろうにも文化背景の全く違うパートナーと結婚するのですから当然異例尽くしのものになります。そしてパートナーの母国でやるとなればそれはきっとあらゆることが初めてだらけなことでしょう。

 

さて、今回解説していくトピックは国際結婚の披露宴のやり方です。国際結婚する場合、披露宴はどこでやるのか、どこに注意すべきかなど、いくつか例を取り上げながら紹介していきます。

国際結婚での披露宴のやり方は?

それでは国際結婚での披露宴のやり方についてこれからいくつか例を取り上げながら紹介していきますがこれらの例というのはあくまでもほんのごく一部でしかないということに留意しながら一読していただけるとありがたいです。それでも参考になるのであれば大変嬉しい限りです。

①日本で行う場合

まず最初に紹介するのは日本で披露宴を行う場合のケースです。日本で通常結婚するような感覚に近いですが国際結婚である故にさらなる配慮が求められます。まずは立地条件、アクセスの便利さが切実に求められるため、公共交通機関でのアクセスが難しいところは絶対にご法度です。これは何故かというと相手は外国人ですから当然相手のご両親やご親戚方などははるばる海を渡って日本に来ることになります。移動するだけでも負担が大きいので立地条件の配慮は侮れません。これをクリアすれば後は日本でいつも行うようなものとステップは変わりません。人数を決め、後はコース料理やドレスグレードなどを決めていきます。

②イタリアは絶対にレストランで!?

イタリアは伝統的に食にこだわりの強い国民性をもっており、そのような国民性は結婚式の披露宴でも例外なく発揮されます。イタリアで披露宴をやるのであればこれだけは覚えてください、披露宴は問答無用でレストランを貸し切ります。ですからメイン会場は事実上レストランにあるとみていいです。料理はもちろん、ワインにも細心の注意を払いましょう。食にこだわりの強い国民性である以上、これはマストです。また、イタリアの披露宴の特徴は自由度が高いところで、楽団も雇って演奏してもらうことが多く、来場者はそれに合わせて踊ったりという光景もよく見られます。途中で散歩で外出する来場者もいますがこれは長ければそのままよく明朝まで続くのでこうして休憩できる自由さもまた特徴的です。

③こじんまりしてることも:ドイツ

ドイツではこじんまりとしたささやかなものであってもNGではないことが多いです。実際には日本でよく行われるような余興は一切行わずに実家などでささやかな結婚パーティーを行うことも多く、これはドイツに限らず欧米では広い範囲で見られます。ただし、より披露宴に力を入れた場合、つまりドイツの伝統的な(?)披露宴の行われた場合はとにかく異様です。まず、新郎新婦の車に目線が痛くなるのではというほど徹底的にデコレーションを施し、さらに式場から披露宴まで車で移動する際にはそのデコレーション車でクラクションをひっきりなしに鳴らしながら移動します。日本で同じことを行えば間違いなく近所迷惑ですし、欧米でも他の国ではこのような披露宴は異様とみられます。しかし、とある国にとってはそれは序の口に過ぎないようです。

④自由すぎるチュニジア式

最後に紹介するのはチュニジアで挙式した場合の披露宴で、筆者も途中からではありましたが実際に訪れたことがあります。実際、中東及びマグレブ(北アフリカ)地域のアラブ圏では結婚式や披露宴の行われ方は多くが共通しています。これは一言でいえばイタリアの「踊って食べて」とドイツの「クラクション」をグレードアップしたものになります。まずは新郎新婦と来場者で車列を組んで街中をクラクションをひっきりなしに鳴らしながら走り回るのですがそれがだいたい高速運転なので少々どころかむしろ物騒です。

 

このキャラバンが終わるといよいよ披露宴のメイン会場に移動ですがキャラバンを含めて1日中続きます。披露宴では新郎側が来場者にふるまう料理、楽団などを全て用意した状態でスタンバイしており、来場者はそこで食べたり踊ったりしながら過ごすのですがなんとアルコールも飲める場合があります。チュニジアはイスラム教徒が多数派ではありますが世俗的な人も多く、そのような場合はアルコールが提供されることも多いです。(筆者はここでチュニジア国産ビールを飲ませてもらいました)また、途中入退場自由であることや、誰でも自由に入れるというところが特異的です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ごく一部の例ではありますが披露宴を実際にどこで行うか手順などは大きく変わります。ですから国内で行う場合は立地条件に注意を、国外であればそちらの風習などを理解しておくといいでしょう。