実は国際結婚で和婚は人気!?
はじめに
国際結婚というとやはり依然として珍しがられる節が強い今日この頃ではありますが存在感も増すようにはなりつつあります。日本国内の結婚全体に占める割合ではわずか3%台と極めて小さいものではありますがその中でも多様化は着実に進んでいます。
一昔前なら欧米・日本の組み合わせがメジャーのようでしたが今ではベトナム人に代表されるように東南アジアの人たちとの国際結婚が加速しており、如何にパートナーの国籍が多様化しているかが分かるでしょう。
それはさておき、結婚式を挙げる際にどのようなスタイルをイメージされますでしょうか?日本では教会婚のイメージがかなり高くなっていますが和婚ももちろん負けてはいません。(モスクはさすがにあまり聞かないですね..)では国際結婚はどうなのかというとなんと和婚が人気になっているようなのです。その事情をこれから探っていきましょう。
何故和婚は人気になったのか?
そもそもどうして国際結婚で和婚が人気になり得たのでしょうか?和婚の種類を最初に説明しつつ、人気な理由を探っていきますが中には衝撃的な背景もありました。それではさっそく事情を探っていきましょう。
・和婚は3種類ある
そうなんです、和婚とは言っても厳密には3種類存在するのです。その3種類とは神前式、仏前式、人前式の3種類です。神前式と仏前式については簡単に言うと要するはそれぞれ神社で結婚式を行うものと仏教寺院で結婚式を行うもの、ということになります。
中でも神前式については外国人からの支持も高いようなのですが新郎新婦が宗教の違いを承知の上で納得していたとしても親戚側の意向で阻止されるということも少ない事情があります。最後の人前式は何かというとこれは知人や友人などを招いて立会人として行われるもので、牧師や神主などに代わって任意の司会を選んで進行されます。そのため、宗教的な要素が一切ないということでお互いに納得しやすい特徴があります。
・日本らしい雰囲気に惹かれる外国人
それにしても何故国際結婚において和婚が人気なのかということなのですがまずそのひとつに日本らしい雰囲気を味わえるというところがあります。
実際に日本らしい雰囲気であるというところに魅力を感じている外国人は多く、中でも特に神社で行う神前式が理想的と考える外国人は多いです。宗教的な壁はないとはいえないのですがそれを押してでもと考える人が多い一方で、人前式があるように宗教要素抜きでも日本らしい雰囲気が味わえるところにも魅力を感じる外国人も多いです。
なお、式自体は英語で行われるコースもあり、その場合はパートナーが日本語を分からなくても安心というメリットもあります。それにしても詳しくは次項で述べるのですが和婚は実は海外でもプロデュースされているというのはご存知でしたでしょうか?
・実は海外でPRされていた!?
筆者も初耳だったのですが実は海外でも和婚はPRされていました!例えばヨーロッパで行われる総合的な日本展であるJapan expoではなんと和婚の紹介及び展示コーナーも設置されていたというのです。これがなんと大変前向きな反応をもらったようで、実際に欧州では和婚は意外にも広く認識されるようになりつつあります。
このようなきっかけで和婚は日本国外でも認知されるようになりましたが挙句の果てになんと大手旅行会社が和婚での挙式を組み込んだプランを販売するということもありました。なるほど、和婚入りのプランで販売するほど今では和婚の知名度は向上しているということなのですね。
・京都市では市長のサイン入り証明書!?
日本旅行のいわゆるゴールデンルートに漏れなく入っている京都市は和婚人気(?)に目を付けたのか極めてユニークな取り組みを行っています。
それは京都市の市長のサインが入った結婚証明書の付与で、これは平成27年度から京都市で挙式した外国人カップル(ここに日本人×外国人の国際結婚カップルが含まれているかどうかは定かではありません)を対象に行われています。
実際のところ京都市は政策的にも市内での外国人和婚に力を入れており、これまでに60組以上のカップルが受け取っています。このサービスも外国人からは大変支持が高いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?日本らしい雰囲気に惹かれているならまだしも国内外で積極的なPR活動が行われたことで認知度が上がっているというのは驚きでしたね。どうやら和婚はこれからも伸びていく可能性が豊富にあると言えそうです。